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立石 泰則 著: さよなら!僕らのソニー [読書(新書)]

立石 泰則 著: さよなら!僕らのソニー

個人的にはソニーの全盛期を知っていて、
そのデザイン性に強烈に惹かれてました。

ウォークマンやその後に出たCDウォークマンは、
出た当初はとにかく持っているだけで、
自分がカッコよくなった気分で。

クセがありながらも個性があったVAIOのPCなど、
独自性があり、一時期はその子会社に採用面談を受けに行ったほど。 (二次面接で辞退しましたが)

PSが出た時は、任天堂やセガよりもソニーを応援し、
とヒイキは変わらず。

しかし、iPodがAppleから出た辺りから、
その企画力に圧倒され、
ソニーは自分の中で2番手に。

本書で背景をみると、 製品力や開発力の低下には理由があったのか・・・と。

技術職を大事にせず放出し、 模倣品を作る道を選んでしまった。
付加価値の低い製品は、 会社自体の魅力を失い、
かつての面影はない。

本書出版の後、社長も代わり、 生まれ変わろうとはしているが、
その後遺症は大きい。

時代背景と照らし合わせて考えられる本書は、
経営という意味でも学べる意義ある良著である。



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植西 聰 著 : 「折れない心」をつくるたった1つの習慣 [読書(新書)]

プラス思考と言うと、簡単すぎる表現になってしまうが、

その構造をわかりやすく解説している。

特に、マイナス思考になりがちな出来事に遭遇した場合、
如何にプラスに捉えるかということだ。

極論すると、同じ出来事であるならば、
考え方次第。

プラスに振れるか、マイナスで振れるかで大きくその後の状況が変わる。
マイナスで受けとり、相手を嫌いになり、
さらにその派生派生・・・。

これを逆に捉えると、常に明るい人、前向きな人という評価にもつながり、
まわりにもそういう前向きな人が集まってくるということ。

書いてあることは、わかっているけれどもできなんだよなあ・・・
ということも多い。

けれど改めて書籍で読むと、スッと頭に入り、そういう思考にならなければと思い立たせてくれる。
ベストセラーになる理由もわかる。

がっつりと、こういうことを学びたいならば物足りないかもしれないが、
日常、なかなか実践できないなあと思っている初心者にはちょうどよい一冊。



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森永 卓郎 著: 年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 [読書(新書)]

森永 卓郎 著: 年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」

2007年初版なので、若干のズレがあるが、
それあたりも含め興味深く読めた。

また、読みやすく書かれており、著者のマニアな感じも面白かった。

さて著者は、質素に暮らすことを勧める。
年収300万円でも十分暮らしていけると。

僕は転職をし、転職当時は公務員上がりとの社内レッテルもあり、
年収は少なかった。(試されていた)
そのイメージを覆すべく、業務の改善、新規事業のフォロー等、
経営管理、財務管理を構築した。
なんとかそれが報われ、自分の納得いく稼ぎになったと思っている。

がしかし、その当時の苦しかった経験から、贅沢ができない。
働かないとあっという間にお金はなくなる。
年金、保険料・・・生きているだけで金はかかる。

なんとか稼げるようになったのだから、市場にお金を流す義務のあるはず・・・
だが使えない・・・。
今の時代、いつ何があるかもわからないし。
結局、貯金、保険、個人年金に使ってしまう。

著者は、使うことより、貯めることを勧める。
これは気分的に僕を楽にさせた。

特に、見栄を張らず、車を買うなら大衆車。
これは出回る車が多いほど、消耗品、代替品が多くなり、
修理等で安くなる・・・と。
なるほどなと思った。

無理に稼ぐより、好きなことをやって身分相応の生活をする。

そうだよな~それがいいよな~。
と思いつつ、国が「安心できる未来」を提示してくれれば、
お金、使うんだけどな~。

未来の不安がない → 貯蓄<消費 → 企業活動活性化
→ 従業員の給料UP → 貯蓄<消費 ・・・・・・・・

なんだけど、根本的にこの部分が解決しない(してくれない)から、
本書の考えになっちゃうんだな。

昔は、人が使っていると羨ましいなんて思っていたけれど、
今は、人に使ってもらって、自分は貯蓄みたいな、
嫌な流れになっていて反省。
デフレ時代、使うことは悪くないです・・はい。(成金な使い方は嫌だけど)

年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書)

年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書)

  • 作者: 森永 卓郎
  • 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 新書


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姜尚中 著: 悩む力 [読書(新書)]

姜尚中 著: 悩む力

なんでこの本が新書部門で長く一位なんだろう?

POPを見ても、帯(写真付き)を見てもわからない。

しかしある日、NHKの番組で
著者が悩むということというテーマで夏目漱石を解説していた。

下記、NHK:ETV 参照記事

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政治学者・姜尚中さんの人生のかたわらにはいつも「文豪・夏目漱石」の本があった。近代人の自我を描き、その先に明るさを決して見出していないにもかかわらず、「愛」にも「金」にも「本能」にも逃げず“悩み”を引き受ける覚悟を示した漱石。そうした漱石の文学に内在するメッセージは、在日コリアンとして常に「自己矛盾」と「自己嫌悪」を抱えて生きてきた姜さん自身の生き方に大きな影響を与えてきた。
人はいかに「生きる」のか、そして「生きる」ことと背中合わせにある「悩み」とどう向き合っていくべきなのか。姜さんが得た漱石を通じ培った“悩む力”の大切さを語るトークドキュメンタリー。それは混沌とした今の時代に生きる人たちへの応援歌となる。

●姜 尚中(カン・サンジュン)……1950年、熊本市生まれ。政治学者。早稲田大学大学院修了後、ドイツへ留学。現在は東京大学大学院教授。主な著書に「マックス・ウェーバーと近代史」「東北アジア共同の家をめざして」「在日」など。


まあ、あいかわらず小難しい番組を酒を飲みながら観ていたわけだが・・・。
これがまた面白い。
落ち着いた静かな口調で話す言葉は、
しっかりと心に届く。

引用された夏目漱石の本たちもまたわかりやすい。

大学生時代に、漱石を読みあさった僕としては懐かしさも込み上げる。
この番組をきっかけに、本書購入を決断した。

本書は、番組同様、夏目漱石を引用し
『悩むということ』を前向きに解説している。

なるべく平易に説明をしてはいるが、
もしかしたら当番組を見るか夏目漱石を読んだことがある方でないと難しく、
理解できないかもしれない。

幸い僕は両方をクリアーしていたため、
理解することができた。

できれば、少々の予備知識を持って挑戦していただきたい作品です。

悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)

  • 作者: 姜尚中
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/05/16
  • メディア: 新書


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武田 邦彦 著 : 偽善エコロジー [読書(新書)]

武田 邦彦 著 : 偽善エコロジー

初めに読んだときは愕然とした。
今まで積極的に分別、リサイクルしていたことが全て無であると書いているのだから。

紙のリサイクルは意味がない。
むしろ木を生業としている人達が働けなくなり、
森が荒れるのだという。

倒れた木がそのままとなり、川を汚す。
また間引きをしないため、木の質が落ちると。

リサイクル業者も、本当にリサイクルをしているのは一部らしい。
たしかにメーカーですら、古紙利用を偽装していた。

一部上場している製紙業者ですらだ。

アルミのリサイクル以外は、リサイクル品自体の質が落ちるらしい。
それもまたショックだ。

いったい何をすればエコなのかわからなくなる。

知らないことが一番の罪。
評論家の伊藤洋一氏も、本書を読み、こう言った。
故に本書は役に立つのだろうが、それ以上にショックは大きくて。

どうしても信じられないので、相変わらず分別しゴミを出してしまう。

よく訪問させていただく方々のブロクでは、
リサイクルというよりも、自分たちで苗や木を育て、
再利用という観点ではなく、二酸化炭素を吸い取る努力をしている。

このようにカーボンオフというか、リサイクル一本ではなく、
幅広い視点は非常に大切だ。

難しく考えるのではなく、
特に自然を育てるということは、「趣味」と考えただけでもプラスである。

物を買う趣味から、自然を育てる趣味に。
これだけでも自然によい。

当然、我々の経済、生活は買わないという行為だけでは成り立たない。
買わないことは不景気を招き、全てがプラスではない。

本当に必要なもの、本当に欲しいものを買い、
大切に長く使うという当たり前の考えが今一番求められているのかもしれない。

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

  • 作者: 武田 邦彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 新書


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