SSブログ

垣根 涼介 著:借金取りの王子 [読書(その他)]

垣根 涼介 著:借金取りの王子  

こういったビジネスを題材とした小説は好きだったりする。

架空の人物、会社ではあるが、自分と重ね合わせやすく、また勉強にもなる。 

特に自分と同じ、人材派遣、紹介も生業としている主人公。

メインは首切り、リストラ代行業ではあるが、これもまたおもしろい。

リストラ対象者それぞれの考え方、人となり、葛藤がわかり参考になる。 
それでいて、リストラ対象がいろいろな業種であることも飽きさせない。 
人に恨まれる職業であるにも関わらず、あっけらかんと生きる主人公。
 
うらやましくもあり、ある意味、その割り切りを見習いたい。
一番印象に残ったのは、貸金業者に勤めるリストラ対象者。 
根がまじめで、優しいそんな彼が、懸命に貸金業者で勤めている。
 
 
なぜ、そうまでして、その会社にこだわるのか。 
 
ここは本書を読んで確認していただきたい。
本書の面白いところのひとつとしては、視点が2つ、3つあるところ。
 
主人公として読者に読ませること、
 
リストラ対象者として、
主人公の彼女として、
の複数の視点がまた飽きさせないもう一つの要因かと思う。
 
今回は続編から読んでみたが、前作をすでに購入してしまった。
また折を見て読んでみようと思う。
 
 
借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)

借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)

  • 作者: 垣根 涼介
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/10/28
  • メディア: 文庫

 

 

 



共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。