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伊坂 幸太郎 著: ゴールデンスランバー [伊坂 幸太郎]

伊坂 幸太郎 著: ゴールデンスランバー 

  

疾走感あるストーリー展開はよかった。

強いて言えば、伊坂氏お得意のキャラの魅力がもっとあるとよかったかな。

 

しかし、これだけの数の伏線を張っていると、辻褄合わせが可能になるだろう。

矛盾が出そうになると、それを解消するための主人公とのつながりを作る

という制作上の後付け感を想像してしまって。

 

エンディングから逆算して、それぞれのキャラを生み出し、

出会わせると・・・ついつい善からぬ想像をしてしまう。

 

オーデュボンみたいな設定であれば、メルヘンチックにも感じられるのだが。

 

最終的にはさすがという締め方をしているので、そこは納得できた。

事前の評価が高かっただけに、天井上げすぎてしまったかな。 

 

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 文庫



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垣根 涼介 著:借金取りの王子 [読書(その他)]

垣根 涼介 著:借金取りの王子  

こういったビジネスを題材とした小説は好きだったりする。

架空の人物、会社ではあるが、自分と重ね合わせやすく、また勉強にもなる。 

特に自分と同じ、人材派遣、紹介も生業としている主人公。

メインは首切り、リストラ代行業ではあるが、これもまたおもしろい。

リストラ対象者それぞれの考え方、人となり、葛藤がわかり参考になる。 
それでいて、リストラ対象がいろいろな業種であることも飽きさせない。 
人に恨まれる職業であるにも関わらず、あっけらかんと生きる主人公。
 
うらやましくもあり、ある意味、その割り切りを見習いたい。
一番印象に残ったのは、貸金業者に勤めるリストラ対象者。 
根がまじめで、優しいそんな彼が、懸命に貸金業者で勤めている。
 
 
なぜ、そうまでして、その会社にこだわるのか。 
 
ここは本書を読んで確認していただきたい。
本書の面白いところのひとつとしては、視点が2つ、3つあるところ。
 
主人公として読者に読ませること、
 
リストラ対象者として、
主人公の彼女として、
の複数の視点がまた飽きさせないもう一つの要因かと思う。
 
今回は続編から読んでみたが、前作をすでに購入してしまった。
また折を見て読んでみようと思う。
 
 
借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)

借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)

  • 作者: 垣根 涼介
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/10/28
  • メディア: 文庫

 

 

 



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本田 健 著:ユダヤ人大富豪の教え [読書(ビジネス書)]

本田 健 著:ユダヤ人大富豪の教え

非常に読みやすく、頭にも入りやすい。

どちらかというと、すでに実践済みのことも多く、目新しいことは少ないが、
この読みやすさが、改めて気づきをくれる。

ポジティブに生きるには、甘えだけでもなく、全力で取り組むことも必要という。
しかし、それは自分の生活を犠牲にすることではない。

プライベートを大切にし、そのうえで仲間、家族の理解を得たうえで、
仕事に取り組まなければならない。

逆境も楽しいと思えるよう取り組まねばならない。

非常に当たり前のポジティブシンキングで、こう考えること自体が難しいのだが・・・。
ただ、読んでいると、うまく乗せられたような気になれる。

心理本にしては、物語(ストーリー仕立て)にすることで、
自己投影がしやすいためだ。

本書に疑念を浮かべず、純粋な気持ちで乗せられてみようと思う。
少なくとも、読む前より気持ちは楽になったのだから。

 

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

  • 作者: 本田 健
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/02/09
  • メディア: 文庫



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沢木 耕太郎 著: イルカと墜落 [読書(その他)]

沢木 耕太郎 著: イルカと墜落

深夜特急にかなうはずもないと思いながらも、
あの体験をもう一度したいと思い購入。

ご想像の通り、旅が中心の小説。

似て非なる内容でありながら、なかなかおもしろかった。

深夜特急のアジアとは違い、ブラジルであるため、僕個人のテンションは若干低め。
ただ、個人的にはもちろん未体験ゾーンのため引き込まれる。

特に、飛行機が墜落する内容はまたすごい。
実体験だけに、その感覚が自分のことのように伝わる。

~どうやらこの飛行機は墜ちるらしい。~

この一文。自分のことなのに、客観的で冷めている。

この感覚が、まさに実体験の風。
読んでいて思うのは、未体験を疑似体験できる

「読書」の醍醐味だ。

未体験ゾーンへ誘われること必至。

これは簡単には味わえない経験を、
本を通じ著者と一体化できる。

著者の得意分野のため、ぜひおすすめしたい作品。
  
イルカと墜落 (文春文庫)

イルカと墜落 (文春文庫)

  • 作者: 沢木 耕太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/11/10
  • メディア: 文庫
 


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飲みづきあいの手法 [読み人の雑記]

ひさしぶりの親戚の飲みを付き合って、
飲みづきあいを思い出した。

郵便局の職員時代、飲み会は週三回。自腹。
飲みたくなくとも、飲む。それがこの世界。

郵便局というと、ゆったりしたイメージ?かな。
実際はそんなことなく、めっちゃ体育会系。

新人ともなると、すべての飲み会強制参加。
1年目はまだお客様なため、飲めばOK。

2年目からは場所取り、注文取り、精算すべて担当。
飲み屋捜しに、まじ走る。3次会までは普通。
1時まで飲んで、次の日窓口。営業もし、お金もきっちり合わせる。
きつかったな~。

そんな中で学んだ飲みの付き合い方。
先輩方はみんな酒に強い。

そこで・・・。
酒を作るのも、注文も僕の役目。

まずはウーロンハイを頼むふりをして、僕だけウーロン茶。
すぐ紅くなるから、ぜんぜんバレない。

そして、ボトルの場合は、先輩は2倍の濃さにして、
僕は薄め。ときにはアルコールは入れず(笑)

日本酒の場合は、口に入れつつトイレでぺっ・・・。(蔵元さん、ごめんなさい)

2年目で世話になったのが、コロナビールとジーマ、そしてカシスウーロン。
まだまだ酒の飲み方を知らず、苦くないものを飲むのに重宝。
若いうちは、こんなものを頼んでも可愛がられるし。

コロナはたいていライムが付いてくるので飲みやすかったなあ。

転職して、飲み会はみんな経費だし、1次会で終わる。
10時前に終わるなんて信じられなかったあの頃。

いつも帰りたいって思いつつ、我慢してたなあ~。

今は好きな時に飲んで、好きな時に帰る。
これはこれで幸せだが、あのころがあったからいろいろ学べた。
今の新人さんはこういうことはないみたい。

うらやましいと思いつつ、飲みづきあいで学んだこと多いんだよね。
今の会社でうまくいってるのも、あのころのおかげ。

研修費とか、可愛がってもらった時間とか、郵政には申し訳ないとも思ってるけど。
その分、元郵便局員っていうのが使える人間と思われるように必死に頑張ってきたから、
許してね。

おいらは頑張ってますよ、郵政さん。
大変なのも伝えてますよ。お互い頑張りましょう。



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